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  • 障害年金の判定

    障害年金の判定

     障害年金の不支給が増えた、という報道がありました。

     これは事実だと思います。

     問題は、なぜ増えたのか?

     ということ。

     報道では、審査が厳しくなったからではないか、と。

     ではなぜ審査が厳しくなったのか?

     私は以前、報道で指摘されている役所に勤務していたことがあります。

     直接、障害年金の審査をしている部署で働いていたことはありませんが、同期なり先輩なりがその部署にいましたし、同じ建物で年金全般の仕事をしていましたから、全くわからないことはありませんでした。

     ここからはあくまでも私個人の感想の部類なのですが、報道にもあったように、担当部署の責任者的人物が人事異動で交替になり、その結果、審査が厳しくなったと思います。

     元々、障害年金の審査・判定は中央の役所ではなく、地方で行っていました。県単位です。

     ところが、県により障害年金の審査件数に偏りがあり、調べた結果、判定が甘くて審査が通りやすいと思われる県に、障害年金の請求が集中しているのではないか、となりました。

     そういうことがあり、日本全国で審査・判定に偏りが出ないように是正する目的で、県単位での審査をやめて、中央の1カ所で集中審査をするようになりました。

     これにより、地方による審査・判定の偏りが是正され、全国どの県から障害年金の請求をしても、平等な審査・判定がされるようになりました。

     ところが今回、審査時期による判定の偏りが発生した、というのが問題となっています。

     やっと、地方での審査の偏りを防止したと思ったら、今度はいつ審査したかで判定が変わる、という問題が発生したのです。

     ハイゼンベルクの不確定性原理じゃありませんが、場所と時間を同時に制御するのは難しいみたいですね。

     時代の流れにより審査や判定がゆるやかに変わっていくのはありうることだと思います。

     インターネットが普及する以前であれば、ある程度の情報の偏りと地方性により、審査に影響があったのも仕方なかったかと思います。

     しかし今回は、報道によれば、一人の責任者の交替による審査判定の偏りの発生ではないかとの報道です。

     年金機構には早急に改善をお願いしたいですね。

     公正・公平・平等は大事です。

    ■参考リンク

    https://www.nenkin.go.jp/service/jukyu/seido/shougainenkin/ninteikijun/20140604.html

    https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%8D%E7%A2%BA%E5%AE%9A%E6%80%A7%E5%8E%9F%E7%90%86

  • 遺族年金

    遺族年金

     悲しい知らせでした。

     顧問先の創業者がお亡くなりなったという電話がありました。

     年金の手続きを聞かれましたので、未支給遺族年金について簡潔にお伝えしました。

     こんな時は迷うことなく年金事務所に相談が一番です。

     葬儀などで疲れている状態のときですから、複雑な説明をなるべく避けます。とにかく年金事務所に電話してください、と。

     というのも、年金の正確な情報は年金事務所で確認するしか方法がないからです。

     遺族年金の有無や金額は、年金機構のオンラインで試算するのが正確です。

     ある程度の手続きも年金事務所の窓口でできますので、お手数でも年金事務所を訪問して、相談・手続きを行ってください。

    「社労士なのに手続きを年金事務所に丸投げするのか」

    と思われるかもしれませんが、正確な金額を知ること、手続きの漏れをなくすには、これが最善だと知っているからです。

    「ゆりかごから墓場まで」

     かつて年金事務所が社会保険事務所だった時は、子の出生手続きから窓口で扱っていました。

     出生、就職、結婚、出産、年金、死亡後の遺族年金。

    と本当に人生の最初から最後までを知る役所でした。

     今は分割されて、健康保険はきょうかい健保があつかっています。

     ワンストップサービスに逆行していると思うのは私だけでしょうか?

    ■参考リンク https://www.nenkin.go.jp/service/jukyu/tetsuduki/kyotsu/jukyu/20140731-01.html