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  • 4月の残業は損?

    4月の残業は損?

     4月は残業の多い季節です。

    その次は12月かな?

    逆に「ニッパチ」といって2月と8月は閑散期だったりします。

     さて、3月の残業代は4月に支払われるケースが多いので、4月と5月の残業代は多めで、なおかつ4月の昇給も重なり、

    「手取りが多くてうれしい」と感じますよね。

     ただ、すこし残念なことに、4月~6月の給与が多いと、10月からの手取りが減ってしまうことがあります。

     それは、社会保険の「算定基礎届」が原因です。

     なぜそうなるか、というと4月~6月の3ヶ月の給与で、給与から天引きされる1年分の社会保険料額が決まるからです。

     これ、年収に関係ありません

     なので、同じ年収でも4月~6月の給与の多い少ないで、手取り額も増減します。

     4月で昇給した結果、天引きされる保険料が増えるなら、まあ納得できますが、昇給してないのに残業が多かったせいで手取りが減るのは、なんだか納得いかないですよね。

     また、4月の転勤等で通勤手当が増えたりしても、社会保険料は増額される場合もあります。

    通勤手当は非課税なのに社会保険料はかかるのか!?」、

    国会で問題になったのですが、その後どうなったでしょうか?

     社会保険料は給与の30%の金額です。

    (※健康保険料率は都道府県により毎年異なるため正確には約30%です)

    それを会社が半分負担しますので、労働者の負担は15%

     はっきり言って税金なんかよりも全然負担が大きいです。

     少しでも手取りが減らないように、4月~6月の給与が多くなりにくいように、

    昇給時期を7月とかにしてる会社もあったりします。

     なにしろ社会保険料の半分は会社が負担するわけですから、会社としても社会保険料は増えないほうがいいからです。

     労働者としては昇給は早い方がいいでしょうから、なんとも言えませんよね。。。

     そんなこんなで、社会保険料に関する相談があれば社労士トシハルにご相談ください。

     就業規則の見直しまで含めてご提案させていただきます。

    よろしくお願いいたします。

    ■参考リンク

    https://www.nenkin.go.jp/service/kounen/hokenryo/hoshu/index.html

  • そろそろ月額変更届の準備

    そろそろ月額変更届の準備

     4月は昇給が多い時期です。

    多くの会社さんが昇給すると思います。

     昇給すると社会保険の「月額変更届」に該当するかもしれませんので注意が必要です。

     また、転勤等で通勤手当が改定されたりしても月額変更に該当したりします。

     これ、7月に必ず全員分を届出する「算定基礎届」の時に月額変更届の出し忘れがわかったりします。

     出し忘れてると年金機構の年金事務所から「届出もれてませんか?」と確認があります。

    なので必ず確認と提出が必要な届です。

    「月額変更届に該当かどうか、わからない」

    という問い合わせは多くあります。

     チェックポイントとしては、主に2つ、

    ・前年よりも2等級以上変わっているか?(1等級なら届出不要)

    ・固定的賃金が増減しているか?(残業等の変動は不該当)

    です。

     どちらにも該当している場合は、月額変更届に該当していると思いますので確認して届出が必要になります。

     なので、4月で昇給したり、通勤手当が増えたり(減ったり)した社員さんがいた場合は、給与計算したあとにメモしておきます。

     変化した給与を3回払った時点で平均額を計算してみて、昨年の算定届の等級よりも2等級以上の違いがあるかどうかを確認するといいです。

     給与ソフトをお使いであれば、だいたい月額変更届に該当するかどうかのチェック機能があると思いますので活用してください。

     エクセル等で自分で給与計算をされている会社さんは、賃金台帳にメモや付箋をしておいた方が忘れが減ります。

     ちなみに7月、8月、9月で先に月額変更届を提出した場合は、算定基礎届は不要になりますよ。

    ■参考リンク

    健康保険・厚生年金保険事務手続きガイド|日本年金機構