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  • 年金改革 基礎年金底上げ

    年金改革 基礎年金底上げ

     年金の改革があるそうです。 

     国会で法案が審議され、与野党の賛成で法案通過する見込みとのこと。

     政治的な話はさておき、年金改革の中身について。

     基礎年金の底上げ、をするとのこと。

     ようは国民年金の年金額を上げますよ、と。

     財源は厚生年金からもらいます、と。

     これについて、いろいろな意見がありますが、私が意外に思ったのは、

    会社経営者お怒りになっている」ことです。

     なぜかというと、厚生年金の積立金の半分は会社が払っているから、です。

     それを自営業者の国民年金に使うとは、納得いかない、と。

     なるほど、確かにそうですね。

     会社経営者も初めは自営業からスタートしたことでしょう。

     会社が少しづつ成長して、やがて従業員を雇うようになり、厚生年金に加入して、多額の厚生年金保険料を負担したことでしょう。

     従業員を安定確保するために苦労して一生懸命払った厚生年金保険料。それを、

     他の経営者である自営業者の国民年金のために使うとは!

    という気持ちがあるんですね。

     いろいろな思いがあるんですね。

     でもこれ、日本の年金制度が機能している証拠だと思います。

     もし、日本の年金制度が頼りないものであれば、議論にすらならない可能性もあると思います。

     なんだかんだ言っても、老後は年金を生活の足しにしようとみんな思っているからだと思います。

     年金を全くあてにしていない人は少ないと思います。

     現在の年金問題は、想定を大きく超えた少子高齢化が原因です。

     これは誰のせいでもないと思います。

     現在の年金制度を設計した先人たちを責めることはできないと思います。

     ただ、年金を政争の具にしてほしくないなあ、と個人的に願うところです。

     

    ■参考リンク

    https://www.nenkin.go.jp/service/seidozenpan/20140710.html

  • 障害年金の判定

    障害年金の判定

     障害年金の不支給が増えた、という報道がありました。

     これは事実だと思います。

     問題は、なぜ増えたのか?

     ということ。

     報道では、審査が厳しくなったからではないか、と。

     ではなぜ審査が厳しくなったのか?

     私は以前、報道で指摘されている役所に勤務していたことがあります。

     直接、障害年金の審査をしている部署で働いていたことはありませんが、同期なり先輩なりがその部署にいましたし、同じ建物で年金全般の仕事をしていましたから、全くわからないことはありませんでした。

     ここからはあくまでも私個人の感想の部類なのですが、報道にもあったように、担当部署の責任者的人物が人事異動で交替になり、その結果、審査が厳しくなったと思います。

     元々、障害年金の審査・判定は中央の役所ではなく、地方で行っていました。県単位です。

     ところが、県により障害年金の審査件数に偏りがあり、調べた結果、判定が甘くて審査が通りやすいと思われる県に、障害年金の請求が集中しているのではないか、となりました。

     そういうことがあり、日本全国で審査・判定に偏りが出ないように是正する目的で、県単位での審査をやめて、中央の1カ所で集中審査をするようになりました。

     これにより、地方による審査・判定の偏りが是正され、全国どの県から障害年金の請求をしても、平等な審査・判定がされるようになりました。

     ところが今回、審査時期による判定の偏りが発生した、というのが問題となっています。

     やっと、地方での審査の偏りを防止したと思ったら、今度はいつ審査したかで判定が変わる、という問題が発生したのです。

     ハイゼンベルクの不確定性原理じゃありませんが、場所と時間を同時に制御するのは難しいみたいですね。

     時代の流れにより審査や判定がゆるやかに変わっていくのはありうることだと思います。

     インターネットが普及する以前であれば、ある程度の情報の偏りと地方性により、審査に影響があったのも仕方なかったかと思います。

     しかし今回は、報道によれば、一人の責任者の交替による審査判定の偏りの発生ではないかとの報道です。

     年金機構には早急に改善をお願いしたいですね。

     公正・公平・平等は大事です。

    ■参考リンク

    https://www.nenkin.go.jp/service/jukyu/seido/shougainenkin/ninteikijun/20140604.html

    https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%8D%E7%A2%BA%E5%AE%9A%E6%80%A7%E5%8E%9F%E7%90%86

  • 助成金の成功報酬

    助成金の成功報酬

     助成金の成功報酬(手数料)はどのくらいが相場でしょうか?

     だいたい、10%~30%だと思いますが、

     なんと40%という数字も聞いたことあります!

     さすがに50%はまだ聞いたことないですね。

     これ、助成金の手続きの難しさに応じて設定されていると思います。

     また、いわゆる「真水」の助成金の場合は高くする傾向があります。

     「真水」とは、手出しがなく、まるまるお金がもらえるものです。

     それ以外の助成金は、先に物を買ったりして、その金額に応じて補助があるものです。

     たとえば、100万円の装置を買ったら、80%を助成します、みたいな。

     ですからこの場合、80万円助成金がもらえるのですが、100万円払っているので、20万円は手出しがあるわけです。

     キャリアアップ助成金などの場合は、条件を満たせば助成金を受給できますから、手出しはいらないです。

     2種類の助成金を比較した場合、あきらかに会社の負担が違いますよね?

     なので、真水の助成金の場合は手数料を多くもらっています。

     社労士によっては、着手金を請求することもあります。

     これは、助成金の手続きや準備が煩雑な場合に、仮に助成金作業の途中で解約とかの申し出があった場合、社労士は作業した分がまるまる損になってしまうからです。

     助成金申請書類の量も多くなってきており、作業も一段と手間と時間がかかるようになってきています。

     その割に助成金の金額は下がってきていますので、今までのように%による手数料では割に合わなくなってきてるかなあ、と思ったりします。

     そろそろ、%請求から定額請求に切り替える時期になっている気もします。

     たとえば、キャリアアップ助成金なら、1件10万円という具合です。

     助成金の書類作成・提出代行業務は、社労士の責任も重く、大変プレッシャーのかかる業務です。

     なので、助成金の仕事は請けないという社労士事務所もあります。

     私も顧問契約していないところの助成金はしないです。

     事業所の方も、社労士に助成金を依頼する場合は、顧問契約をしたうえで依頼するのがいいと思います。

  • 住民税の通知がきましたね

    住民税の通知がきましたね

     住民税の通知が役場から届く季節?ですね。

     給与計算の担当者は緊張する時期です。

     昨年は定額減税で初回の住民税が免除されてましたので、今年の金額を見て「増えたな!」と思う方が多いと思います。

     しかし、今年も税には振り回されます

    令和7年度税制改正

     が、あるからです!

     これ、年末調整で一気に処理しろ、とのこと。

    税金が少なくなるので、基本、還付が多くなると思います。

     が、しかし、

     12月の給与で、会社全体で源泉する税金よりも、還付する税金の方が多いときはどうするのか?

     考えるだけでもイヤになりますよね。。。

     この調子だと政治に翻弄されて、毎年のように源泉税の事務処理が変わりそうな予感がします。

     藤田トシハル社労士事務所では、給与計算も承っております。

     ご相談がありましたら、ご一考ください。

     よろしくお願いいたします。

    ■参考リンク  

    令和7年度税制改正による所得税の基礎控除の見直し等について|国税庁

  • 不妊治療と助成金

    不妊治療と助成金

     両立支援等助成金(不妊治療及び女性の健康課題対応両立支援コース)

     という助成金があります。

     支給額は30万円(1事業主あたり1回限り)です。

     令和7年度にできたばかりです。

     支給要件としては、

    ★両立支援制度として次の6つから選んで制度を導入して、手続きや賃金の取扱いなどを就業規則等に規定する。

     休暇制度

     所定外労働制限制度

     時差出勤制度

     短時間勤務制度

     フレックスタイム制度

     在宅勤務等

    ★従業員からの相談に対応する両立支援担当者を選任する。

    ★対象従業員が導入した制度を合計5日(回)利用している。

    ★対象従業員を制度利用開始日から申請日まで、雇用保険被保険者として雇用していること。

     となっています。

     不妊治療を受けながら働き続けられる職場づくりを国は推進しています。

     こういう助成金も活用してみてはいかがでしょうか?

     

    ■参考リンク
    厚生労働省「不妊治療と仕事との両立のために
    厚生労働省「両立支援等助成金のご案内

  • 労災23号!

    労災23号!

     鉄人23号ではありません。

     労災様式23号です!

    正式名称を「労働者死傷病報告」といいます。

     労災が発生したときに速やかに監督署へ報告するための様式です。

     これ、届出の電子申請が義務化されました。(令和7年1月から)

     この届出の面白いのは、事故発生状況略図が必要なところです。

     こんな感じで、大喜利大会みたいです。

     被災者はケガをしていますので笑ってはいけないんですが、私が思うに監督署の担当者も笑いをこらえることがあるのではないでしょうか?

     私はこういう絵を書くのは好きなので、頼まれても全然イヤではありません。

     労災23号の届出(略図の作成)も得意なので、お困りの時は藤田トシハル社労士にご相談ください。

    ■参考リンク

    https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/roudoukijun/denshishinsei_00002.html

  • 熱中症対策、してますか?

    熱中症対策、してますか?

     熱中症対策が義務化されます。

     令和7年6月1日からですから、来月からですね!

     対象となるのは、

     主に屋外での作業者が対象と思われがちですが、屋内作業者も対象になりますので、注意が必要です。

     図式するとこんな感じになります。 

     温暖化で熱中症が増えており、それに伴う死亡も増えています。 

     国としても非常に敏感になっており、労働安全衛生規則が改正されました。

     わからないことがありましたら、「第一種衛生管理者」でもある社労士トシハルにお問い合わせください!

    ■参考リンク

    職場における熱中症予防情報

    STOP!熱中症 クールワークキャンペーン/厚生労働省|厚生労働省

  • カスハラについて

    カスハラについて

     カスタマーハラスメント

     退職代行と同じくらい最近有名になってきた言葉です。

    「お客様は神様です」

     という有名なセリフがあります。

     このセリフを悪用して、カスハラが増長された、というと言いすぎでしょうか?

     そもそも、過度な要求は許されません

     ましてや、義務ないことをさせるのは強要です。

     残念ながら、お客様は神様ではありません

     私は元公務員で、窓口対応もしていましたので、いわゆるカスハラには何度も散々な目にあいました

     特に、公務員に対するカスハラはひどいと思います。

     おかげで耐性が付きました。メンタルは鍛えられました。

     でも、すべての人がメンタルが強いわけではありません。

     カスハラは絶対になくすべきです。

     労働者をカスハラから守るためにも、経営者のみなさんも一緒にカスハラと戦いましょう。

     社労士トシハルもお手伝いさせていただきます。 

    ■参考リンク

    https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_55395.html

    https://www.no-harassment.mhlw.go.jp/customer_hara_index

  • 遺族年金

    遺族年金

     悲しい知らせでした。

     顧問先の創業者がお亡くなりなったという電話がありました。

     年金の手続きを聞かれましたので、未支給遺族年金について簡潔にお伝えしました。

     こんな時は迷うことなく年金事務所に相談が一番です。

     葬儀などで疲れている状態のときですから、複雑な説明をなるべく避けます。とにかく年金事務所に電話してください、と。

     というのも、年金の正確な情報は年金事務所で確認するしか方法がないからです。

     遺族年金の有無や金額は、年金機構のオンラインで試算するのが正確です。

     ある程度の手続きも年金事務所の窓口でできますので、お手数でも年金事務所を訪問して、相談・手続きを行ってください。

    「社労士なのに手続きを年金事務所に丸投げするのか」

    と思われるかもしれませんが、正確な金額を知ること、手続きの漏れをなくすには、これが最善だと知っているからです。

    「ゆりかごから墓場まで」

     かつて年金事務所が社会保険事務所だった時は、子の出生手続きから窓口で扱っていました。

     出生、就職、結婚、出産、年金、死亡後の遺族年金。

    と本当に人生の最初から最後までを知る役所でした。

     今は分割されて、健康保険はきょうかい健保があつかっています。

     ワンストップサービスに逆行していると思うのは私だけでしょうか?

    ■参考リンク https://www.nenkin.go.jp/service/jukyu/tetsuduki/kyotsu/jukyu/20140731-01.html